【無料テンプレート】エクセルで請求書を最速作成!必須項目と手順

コラム

「毎月の請求書作成に時間がかかりすぎる…」
「手作業でのミスが怖くて毎回チェックに時間がかかる…」

エクセルを使って請求書を作成しているビジネスパーソンにとって、こうした悩みは尽きません。

しかし、エクセルのテンプレートちょっとした関数を組み合わせれば、請求書作成は劇的に最速化・効率化できます。

この記事では、請求書に必ず記載すべき必須項目から、ミスのない最速の作成手順、さらに効率を上げるテンプレートの活用法まで、まとめて解説します。

記事内でインボイス制度対応の無料エクセルテンプレートもご提供しますので、今日から請求書作成の悩みを解消しましょう!

請求書の基礎知識:押さえておくべき法律とルール

エクセルで請求書を作成する前に、法的に問題なく、取引先からスムーズに支払ってもらうために知っておくべき「必須項目」と「基本ルール」を確認しましょう。

請求書に必ず記載すべき「必須項目」とは?

特にインボイス制度(適格請求書等保存方式)が導入されて以降、請求書に記載すべき項目が増えています。取引先が仕入税額控除を受けるために必要な、以下の項目を必ず記載しましょう。

必須項目 記載内容のポイント
適格請求書発行事業者の氏名または名称 会社の正式名称と、インボイス登録番号(Tから始まる13桁の番号)を記載します。
取引年月日 請求の対象となった取引を行った日付を記載します。
取引内容 商品名やサービス内容を具体的に記載します。軽減税率の対象品目には「※」などの印を付けて区別します。
税率ごとの合計額と適用税率 10%と8%(軽減税率)など、税率ごとに合計額を分けて記載します。
税率ごとの消費税額 税率ごとに算出した消費税額を明記します。
書類の交付を受ける事業者の氏名または名称 取引先の会社名や屋号を記載します。

請求書の作成・送付で失敗しないための基本ルール

ルール ポイント
発行日 請求書の作成日ではなく、取引の締日(〆日)や発行日を記載します。
支払い期限(期日) 取引先との契約に基づいた支払期日を必ず明記します。
控えの保存 交付した請求書は、エクセルファイルやPDFとして最低7年間(法人は原則)保存する義務があります。
PDFでの送付 エクセルファイルそのものではなく、改ざん防止のためにPDFファイルに変換してからメールで送付するのが一般的です。

【実践】エクセル請求書を最速で作成する手順

お渡しする無料テンプレートを活用し、最速で請求書を作成する具体的な手順を解説します。

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Step1:無料テンプレートのダウンロードと準備

まずは[こちらから]無料エクセル請求書テンプレートをダウンロードしてください。

テンプレートを開いたら、最初に以下の情報として入力しておきましょう。

  1. 自社の正式名称・住所・電話番号
  2. 振込先銀行口座情報
  3. 請求書として使用するシート名(「〇〇(社名)_請求書」など)

この固定情報を一度入力しておけば、次回以降は書き換えずに済み、作成時間が大幅に短縮されます。

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Step2:取引先情報の入力と関数で自動化できる項目

実際に取引先情報を入力する際、手入力が必須な項目と、関数で自動化できる項目を分けましょう。

項目 入力方法と効率化のコツ
請求先名 手入力が必要です。社名、部署名、ご担当者名を正式名称で正確に入力しましょう。
請求書番号 請求書番号は連番で管理することが必須です。手入力でミスが心配な場合は、後述の自動採番テクニックを利用しましょう。
商品・サービス名 手入力が必要です。数量と単位を明確に入力します。
単価と合計金額 数量と単価を入力するだけで、自動で合計金額が算出されるよう、セルに簡単な計算式(例:=単価セル × 数量セル)を設定しておきましょう。

Step3:消費税・合計額をミスなく計算する方法

請求書で最もミスが起きやすいのが消費税の計算です。

インボイス制度では、「税率ごとに一度だけ端数処理を行う」というルールがあるため、合計金額ではなく、税率ごとの小計に対して消費税を計算し、端数処理を適用する必要があります。

関数 使い方と設定例
ROUNDDOWN関数 消費税の端数処理には、一般的に切り捨て(ROUNDDOWN)を使用します。
例:=ROUNDDOWN(税抜小計 × 0.1, 0) (税抜小計に10%をかけて、小数点以下を切り捨てる)

テンプレートの消費税計算セルに、このROUNDDOWN関数をあらかじめ入れておくことで、手計算によるミスをゼロにできます。

Step4:PDFへの書き出しと送付

エクセルでの作成が完了したら、以下の手順でPDF化して送付しましょう。

  1. 印刷範囲の確認と調整:請求書がA4サイズ1枚に収まっているか、改ページプレビューで確認します。
  2. PDFファイルとして保存:【ファイル】タブの【エクスポート】または【名前を付けて保存】からファイルの種類を「PDF」に指定して保存します。
  3. ファイル名:ファイル名は「【発行日】請求書_〇〇株式会社」のように、一目で内容がわかるよう工夫すると、取引先の管理負担を軽減できます。

さらに効率化!エクセル請求書作成で役立つ便利機能

手入力する回数を減らすことで、請求書作成はさらに効率化できます。

1. VLOOKUP関数で商品名と単価を自動呼び出し

商品やサービスが固定化されている場合、VLOOKUP関数を使って商品コードを入力するだけで、商品名単価を自動で呼び出す仕組みを構築しましょう。

  1. 別シートに「商品マスタ」を作成:商品コード、商品名、単価を一覧にした表を作成します。
  2. VLOOKUP関数を設定:請求書の商品名セルに=VLOOKUP(商品コードセル, 商品マスタの範囲, 2, FALSE)を設定します。
    • この設定で、商品コードが変わるだけで、商品マスタの2列目(商品名)が自動で表示されます。

手順

請求書シートの項目欄に、以下の設定を行います。(ここでは例として、商品コードをB10セル、商品名をC10セル、単価をD10セルに記載するものとします)

① 商品名(C10セル)に設定する関数

商品コード(B10セル)に入力されたコードを基に、商品マスタの2列目にある商品名を呼び出します。

  • B10: 検索値(入力した商品コード)
  • 商品マスタ!$A\$2:\$C\$4: 検索範囲(商品マスタの表全体)
  • 2: 列番号(検索範囲の左から2列目にある商品名を呼び出す)
  • FALSE: 検索方法(完全に一致するコードだけを検索する)

② 単価(D10セル)に設定する関数

同様に、商品コード(B10セル)を基に、商品マスタの3列目にある単価を呼び出します。

 実行結果

請求書シートのB10セルに「A-001」と入力するだけで、以下の情報が自動で表示されます。

  • C10セル(商品名)Web制作費
  • D10セル(単価)50,000

この仕組みを使うことで、毎回商品名や単価を手打ちする手間がなくなり、ヒューマンエラーも防止できます。請求書作成の際は、まず商品マスタの整備から始めましょう。

2. シート参照で送付状も同時に完成させる「裏ワザ」

請求書を送る際、送付状も作成する必要があります。送付状もエクセルで作成し、請求書シートと連動させてしまいましょう。

  1. 「請求書シート」と「送付状シート」を同じファイル内に用意します。
  2. 送付状シートの「請求先名」や「請求金額」のセルに、シート参照の数式を入力します。

これで、請求書シート(例ではG15セル)の金額が変われば、送付状の金額も自動で更新されます。取引先名や発行日なども連動させれば、送付状の作成時間はゼロになります。

3. 請求書番号を自動採番して連番ミスをゼロに

請求書番号は連番になっている必要がありますが、毎回手入力するとミスにつながります。

別シートに「請求書台帳」を作成し、最新の番号を取得する関数と組み合わせることで、自動で採番できます。

この数式は、「台帳シートの最新の請求書番号に+1」をして、「20251009-001」のような形式で自動で連番を生成してくれます。

まとめ:エクセルで請求書作成を効率化しよう

エクセルは、単なる表計算ソフトではなく、請求書作成における強力な自動化ツールになります。

  • 必須項目をテンプレートに固定する
  • VLOOKUP関数などで手入力を減らす
  • ROUNDDOWN関数で税計算のミスを防ぐ

これらを実践するだけで、請求書作成にかかる時間は大幅に削減され、コア業務に集中できるでしょう。

ぜひ、この記事で提供した無料テンプレートをダウンロードし、最速・ミスのない請求書作成を実現してください。

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