「IT導入補助金」という言葉、最近よく耳にしませんか? 「難しそう」「ウチの会社には関係ない」と思っていませんか?
実は、この補助金、中小企業や小規模事業者の皆さんが、業務を効率化するためのITツールを導入する際に、国が費用の一部をサポートしてくれる、とってもお得な制度なんです!
「もっと詳しく知りたい!」という方のために、IT導入補助金の基本を分かりやすく解説していきます。
1. IT導入補助金って、そもそも何?
一言で言うと、「あなたの会社のデジタル化をお手伝いするための、国からの給付金」です。
具体的には、
- 会計ソフトを導入して経理作業を効率化したい
- 顧客管理システムを使って営業活動をスムーズにしたい
- 請求書や見積書をオンラインで作りたい
- オンライン会議ツールを導入してリモートワークを推進したい
など、ITツールを使って業務を改善し、会社の生産性を上げたいと考えている事業者を応援するための制度です。
原則として返済不要なのが大きな魅力で、新たなITツール導入へのハードルを大きく下げてくれます。
2. なぜ、国がIT導入を支援するの?
日本全体で、企業の生産性向上やデジタル化を加速させることが求められています。特に中小企業や小規模事業者の皆さんがITツールを活用することで、
- 業務のムダをなくし、効率アップ!
- 新しい顧客を獲得し、売上アップ!
- 働き方を見直し、従業員の満足度アップ!
といった効果が期待できます。

それが日本経済全体の活性化にも繋がると考えられています!
スプレッドオフィスデモ、IT導入支援事業者として、DXIT化をサポートしています。
3. どんな会社が対象になるの?ウチの会社でももらえる?
IT導入補助金の対象となるのは、主に中小企業や小規模事業者です。
業種や従業員の数によって細かく定義が分かれていますが、例えば以下のような事業者さんが対象になることが多いです。
- 製造業、建設業、運輸業:従業員数300人以下
- 卸売業:従業員数100人以下
- サービス業(旅館・宿泊業以外):従業員数100人以下
- 小売業:従業員数50人以下
- 医療法人、NPO法人なども対象となる場合があります。
ご自身の会社が対象になるかどうかは、IT導入補助金の公式サイトや、後述する「IT導入支援事業者」に相談することで確認できます。
4. どんなITツールが補助金でもらえるの?パソコンもOK?
補助金の対象となるITツールは、事前に事務局に登録されたものです。主に以下のようなものが対象になります。(ハードウェアのみでは対象になりません)

ソフトウェアだけでなく、導入支援のサポートや2年分のクラウド使用量も含められるのがIT導入補助金の特徴です。
- ソフトウェア:
- 会計・経理ソフト
- 決済関連ソフトウェア
- 会計・財務ソフトウェア
- 受発注・販売管理ソフト
- 顧客管理(CRM)ソフト
- 顧客対応・販売支援
- 総務・人事・給与・教育訓練・法務・情シス・統合業務
- 決済・債権債務・資金回収
- 供給・在庫・物流
- 汎用・自動化・分析ツール
- 会計・財務・経営
- 給与計算ソフト
- ECサイト構築ソフト
- 情報共有・グループウェア
- セキュリティソフト など
- クラウドサービスの利用料:
上記のソフトウェアをクラウド上で利用する際の月額利用料など
(通常、最大24ヶ月分が対象) - オプション:
導入コンサルティング、運用サポート、マニュアル作成など - ハードウェア:
- PC(パソコン)
- タブレット
- プリンター、複合機
- スキャナー
- レジ(POSレジ)など
- ただし、ハードウェア単体での申請できません。
通常は上記のソフトウェア導入とセットで、そのソフトウェアを使うために必要な機器としてのみ
注意点: 補助金の対象となるのは、これから新しく導入するITツールです。
既に使っているソフトや、導入済みのものは対象外です。また、インターネット回線の月額費用や、オフィスの家賃など、ITツールとは直接関係ない費用は補助対象外となります。
5. 補助金は「いくら」もらえるの?
補助される金額は、ITツールや導入目的によって分けられている「類型(枠)」によって異なります。
例えば、
- 通常枠(A類型・B類型): 幅広いITツールが対象。補助率は1/2、補助額は数十万円から最大数百万円程度。
- デジタル化基盤導入類型: 会計、受発注、決済、ECなど特定の機能を持つITツールの導入に特化。補助率が高く、小規模な導入に適しています。例えば、補助額50万円以下の部分は補助率3/4、50万円超~350万円の部分は補助率2/3といったイメージです。
- セキュリティ対策推進枠: サイバー攻撃などへのセキュリティ対策ツールが対象。
などがあります。どの枠に当てはまるか、いくらもらえるかは、導入したいITツールや会社の規模によって変わるので、後述の「IT導入支援事業者」に相談するのが確実です。
6. どうやったら補助金がもらえるの?申請の流れは?
IT導入補助金は、大きく分けて以下の流れで進みます。
- 「IT導入支援事業者」を選ぶ:
- IT導入補助金は、この「IT導入支援事業者」と呼ばれる、国に認定された専門家と一緒に申請するのがルールです。
- 補助金申請のサポートや、対象となるITツールの提案・導入を手伝ってくれます。

わたしたちスプレッドオフィスもIT導入支援事業者です。
導入を並走しながらお手伝いしております。
- ITツールを選び、事業計画を立てる:
- 自社の課題をIT導入支援事業者と相談し、最適なITツールを選定します。
- 「ITツールを導入して、どう業務を改善し、生産性を上げるか」という事業計画を一緒に作成します。
- 申請手続きを行う:
- IT導入支援事業者のサポートを受けながら、必要な書類を準備し、オンラインで申請します。
- 重要なのは、申請が「採択(承認)」される前に、ITツールの購入や契約をしてはいけないということです。必ず「交付決定」の通知を待ってから行動しましょう。
- ITツールを導入・支払いを行う:
- 無事に採択されたら、ITツールを導入し、費用を支払います。
- 実績報告を行う:
- ITツールを導入し、支払いが完了したら、実際にどう使ったか、どれくらい効果があったかなどを事務局に報告します。
- 補助金が交付される:
- 実績報告が承認されると、指定の口座に補助金が振り込まれます。
7. IT導入補助金を活用する上でのポイントと注意点
- 早めの情報収集: 申請期間は決まっています。公募要領(募集要項)は毎年変わる可能性があるので、公式サイトで最新情報をチェックしましょう。
- 「GビズIDプライムアカウント」の取得: 申請には必須のIDです。取得までに時間がかかる場合があるので、早めに手続きを始めましょう。
- 「IT導入支援事業者」との連携: 補助金申請のプロフェッショナルです。信頼できるパートナーを見つけることが成功の鍵になります。
- 事業計画の明確化: 「なぜそのITツールが必要なのか」「導入することでどんな効果が期待できるのか(できれば具体的な数値で)」を明確にすることが審査のポイントです。
- 不正行為は絶対にNG: 虚偽の申請や、交付決定前のフライング導入などは、補助金の全額返還や事業者名の公表といった厳しい罰則があります。ルールをしっかり守りましょう。
まとめ:IT導入補助金で会社の未来を明るく!
IT導入補助金は、デジタル化を進めたいけれど、費用面でためらっていた中小企業や小規模事業者にとって、非常に心強い味方となる制度です。
「ITは苦手…」という方でも、IT導入支援事業者が手厚くサポートしてくれますので、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
この機会に、IT導入補助金を活用して、あなたの会社の業務を効率化し、より強く、魅力的な会社へと成長させましょう!
IT導入補助金でお悩みのことがありましたら、支援事業者であるスプレッドオフィスへご相談ください。